大阪万博の熱中症リスクを専門家が指摘 厳しい照り返し、不安な救護体制…子どもの遠足に赤信号

公開日: 更新日:

「大屋根リングが日影になるとされていますが、建物の側面が壁に囲われておらず、場所によっては日が差してきます。そのため、リングの下でも完全な日影にはならなそうです。また、地面が白っぽい舗装で覆われているため、照り返しも厳しい。やはり、熱中症のリスクはあります」

 救護体制にも問題がありそうだ。

「会場には目印になる看板などが少ないうえ、パビリオンが所狭しと密集して建てられ迷路のようになっている。大人でも迷子になってしまうほどで、何かあったときに救助の初動が遅れてしまう可能性があります。そもそも、夢洲へは道路が2本、鉄道が1本通っているだけで、医療施設へのアクセスが悪い。仮に道路が混雑していたら、救急搬送はさらに遅れてしまいます」(森山高至氏)

 今週土曜(19日)の大阪は最高気温26度と夏日になる予報だ。遠足の引率を担う教員は、トラブルが起きないか戦々恐々だろう。

  ◇  ◇  ◇

 テレビのワイドショーを中心に、大阪・関西万博の見どころをしきりにアピールしているが、実は「激ヤバスポット」もあるのだ。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に