大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ

公開日: 更新日:

 会場内のデザインも、緊急時に人々が混乱に陥りかねない欠陥を持つ。

「パビリオンなどが密集し、迷路のように道が入り組んでいます。そのうえ、大屋根リングに囲まれており、どこから見ても風景が同じ。ヨーロッパの中世都市も似たような円形構造ですが、中心に教会などのランドマークがある。その目印となる施設が万博会場にはないため、方向感覚を失いやすいのです。しかもスマホ利用が前提で標識や案内板も少ない。緊急時は、どの方向に避難すればいいのかすぐには判断できず、右往左往してしまうでしょう」(森山高至氏)

■「群衆雪崩」のリスクも

 夢洲はかねて地震や大雨など災害への脆弱性が指摘され、各国の要人が集まるためテロの標的にもなりかねない。

 有事の際のパニックは必至。2001年の明石花火大会歩道橋事故では、狭い歩道橋に人が殺到し、「群衆雪崩」が発生。11人が圧死し、247人が重軽傷を負った。あの悲惨な事故から何も学ばないのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々