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西潟正人東京海洋大 非常勤講師

魚の伝道師。1953年、新潟生まれ。魚好きが高じて全国の海岸線を巡り、神奈川県逗子市で地魚料理店を20年間営む。2017年から東京海洋大で魚食文化論の非常勤講師を務める。

風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

公開日: 更新日:

垂涎の黄金アジが10匹で1200円!

 昼近くなって「まるよし食堂」へ。名物は近辺で採取する、海藻のハバノリ定食1300円。一般に知られる海苔よりも磯香が強く、バリバリとした硬派な口触りが男好み。帰りは下戸の妻に運転してもらい、ビールで乾杯だ。女性には、ワカメのメカブとマグロの赤身をたたいて和えた海かけ丼1500円がおすすめ。どちらも女将手作りのおかずがたくさんついている。

 帰路は三崎港へ戻り、「まるいち鮮魚店」へ寄らねばならない。三崎はマグロだけではなく、沿岸漁業だって頑張っているのだ。そんな魚たちを慈しみ扱っている、地元の魚屋だ。

 腹の黄色い小マアジは、房総半島からこの辺りにかけて黄金アジと呼ばれる垂涎もの。10匹で1200円とは安い! 締めアジにしたらさぞうまかろう。

 三浦半島では、葉物野菜がようやく国道沿いの無人売店にも並び出している。三浦大根は青首大根に比べるとやや高めだが、軟らかく煮ると絶品だ。帰路は大型生産者販売所の「すかなごっそ」にも立ち寄るべし。都心では買えない、地元食材があって、どれも新鮮なのがうれしい。

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