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西潟正人東京海洋大 非常勤講師

魚の伝道師。1953年、新潟生まれ。魚好きが高じて全国の海岸線を巡り、神奈川県逗子市で地魚料理店を20年間営む。2017年から東京海洋大で魚食文化論の非常勤講師を務める。

風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

公開日: 更新日:

海の米シラスも外せない

 佐島はシラス漁でも、近隣に名を馳せる。漁場が近いため、一艘引きの旋網で漁獲があればすぐに帰港して、釜揚げと天日干し作業の繰り返し。平敏丸の直売所など現地で買うシラス干しは、まさに海の米。どんぶり一杯食べても、まだ食いたい。シラス干しも土産におすすめだ。

 シラスとはカタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの幼魚。全長はまだ2~3センチで、素人目には種の違いが分からないかもしれない。海では一年中、湧くように産卵孵化するので、成魚の丸干しは田作りと称して田んぼの肥料に重宝された時代もあった。

 神奈川県では3月にシラス漁が、4月半ばにはヒジキ狩りが解禁。初ガツオ漁もそろそろ本番に入り、アオリイカで沸くのも近い。梅雨時にはマアジが太り、夏を先取りしてイサキがやって来る。今年も、魚たちが躍動する。海辺散歩をとことん楽しもう。

●丸吉商店
(住)神奈川県横須賀市佐島2-14-7
(℡)046-857-2727
(休) 火

●平敏丸しらす直売所
(住)神奈川県横須賀市佐島2-4-1
(℡)046-801-1443
 年中無休

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