関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

公開日: 更新日:

「昨年時点で情報学部がやや定員割れしている以外は入学定員を充足しています。偏差値では関西の産近甲龍に並びつつある状況です。同大の運営母体の西大和学園は86年、88年に開校した中高のほうが有名で、東大進学実績は25年度が44人と関西でも指折りの進学校です。新設大学の多くが学生を集められず経営難に陥る中、同大は10年ほどで学部を徐々に増やし、すでに中堅規模の私大に成長しているのは異例のことです」

 昨今の高校生は施設の充実やサークルの選択肢の多さなどから小規模より大規模校を選ぶ傾向が強く、全学部がJR大阪駅から9分の吹田駅からほど近いキャンパスに集約している点も、その条件に合致しているという。

「大和大が今後、関関同立、早慶に追いつくにはブランド力向上のほか、医歯薬系学部を揃えるなど規模拡大が不可欠でしょう。“早慶近”というキャッチコピーが物議を醸した近畿大学に近いPR戦略に見えますが、近大は近年志願者数を大幅に伸ばしていますから、同じ道をたどる可能性は十分にあるでしょう」(石渡嶺司氏)

 多くの伝統校が姿を消していく中、果たして早慶に並ぶことができるのか。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表が街頭演説でブチまけた激ヤバ「治安維持法」肯定論

  3. 3

    国分太一だけでない旧ジャニーズのモラル低下…乱交パーティーや大麻疑惑も葬り去られた過去

  4. 4

    ホリエモンに「Fラン」とコキ下ろされた東洋大学の現在の「実力」は…伊東市長の学歴詐称疑惑でトバッチリ

  5. 5

    外国人の「日本ブーム」は一巡と専門家 インバウンド需要に陰り…数々のデータではっきり

  1. 6

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 7

    近藤真彦「ヤンチャでいたい」にギョーカイ震撼!田原俊彦をも凌駕する“リアル・ジャイアン”ハラスメント累々

  3. 8

    「モーニングショー」コメンテーター山口真由氏が5週連続欠席…気になる人間関係と体調を心配する声

  4. 9

    参院選終盤戦「下剋上」14選挙区はココだ! 自公の“指定席”で続々と落選危機…過半数維持は絶望的

  5. 10

    参政党の躍進は東京、神奈川だけにあらず? 地方では外国人規制に“地元ネタ”織り込み支持拡大狙い