13年間で3000人以上の容疑者を特定! AIを超えた英国の“見当たり捜査官”驚異の顔認識能力
驚異的な顔認識能力を持つ英ウエストミッドランズ警察のアンディ・ポープさん(47=写真)が先日、3000人目の犯罪容疑者を特定した。6月15日、同警が公式HPで発表し、注目が集まっている。
ホープさんは、ウエストミッドランズ警察の「セーファー・トラベル・パートナーシップ」という部署に所属する、警察地域支援員(PCSO)。警察官ではなく、地域社会の安全確保や犯罪防止を任務とする非武装の職員だ。ホープさんは公共交通機関を利用しながら地域を巡回する業務を担当。その超人的な顔認識能力から「スーパー・レコグナイザー(超絶な認識能力を持つ人)」「メモリー・コップ(記憶の警官)」などと呼ばれている。日本で言うところの「見当たり捜査官」か。
ポープさんは、監視カメラ映像や警察の会議で見た容疑者の顔を驚異的な精度で記憶し、実際の現場で即座に特定することができる。これまでに、強盗、暴行、性犯罪、さらには殺人未遂など、さまざまな犯罪に関連する容疑者の特定に成功。2012~25年までに年平均約200人以上の容疑者を逮捕に導いており、先日3000人を突破したという。