「国の借金」と「ウチのおコメ事情」は同じ?
あくまでも「財政規律のある先進国」という条件だが、「国債をいくら発行しても大丈夫!」というのである。
「だって、ヤバかったらお金を刷って返せばいいじゃん」
ただ、この理論、かなり乱暴な考え方だ。なぜならば、「インフレ」に対して、少し甘くみているからである。「いくら刷っても大丈夫」とはいっても、必要以上に借金をしたり、お金を増やすと、間違いなく物価が上昇する。モノの量に比べて、お金の量が圧倒的に増えてしまうからだ。完全にバランスを失うことになる。
それって、ウチのおコメ事情と同じ……。台所を占拠する数々のおコメたち。必要以上に増やしてしまうと、“良からぬ害”が生じるのである。
「パパ、明日から冷凍庫のご飯、温めて食べてね」
“敗戦処理”はいつもお父さんの仕事。
「もう、炊きたては食べられない?」
家計のためとはいえ、食生活のバランスが崩れ始めている。しかも、家庭のパワーバランスはそのまま。
「ウチはギリシャよりも悪い」
そう嘆きながら、ラップの「冷や飯」を食い続けることになる。