甲子園出場校監督を悩ます薄給事情…「給料上がっても、結果が出なければクビ」、初出場で「一時金10万円だけ」
「給料が上がらないんですよ……」
甲子園に出場した複数の監督がこう言ってボヤいた。
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甲子園出場は学校にとって最大の名誉。にもかかわらず、40歳以下の中堅、若手世代の監督の中には、薄給に頭を悩ませるケースが少なくない。
教員ではない事務職員の某出場校の監督は「無期雇用から有期雇用にする代わりに、給料を上げてもらいました。結果が出なければクビ。いわば賭けです」と明かす。
監督の給料は学校によって大きく違う。ある強豪校監督が言う。
「監督同士で給料の話題になることも少なくないんですが、甲子園出場の実績がある強豪校のベテラン監督は5年契約で年収1200万円。教員として年功序列で給料が上がっていけば、50歳で年収1000万円という学校もある。一方で、ある40代の出場校監督は月収40万円程度。奥さんと子供を抱えており、奥さんに頭を下げて、パートに出てもらっていると聞きました」