著者のコラム一覧
田中智子「うぐいすヘルスケア株式会社」代表取締役

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

(1)補聴器にAI搭載機種が登場…不要な雑音を除去する

公開日: 更新日:

 前回の連載「補聴器 使い続けられない4つの理由」に続き、今回からは「補聴器最新事情」を4回シリーズでお伝えします。

 いま注目を集めているのが、AIを搭載した補聴器です。AI補聴器自体は4年ほど前から各メーカーが発売していました。当初の機能は、数千万パターンにおよぶ音環境や場面を記憶し、その場に合ったモードを自動で選択・切り替えるというものでした。

 しかしこの1年ほどでさらに進化し、従来の「記憶されたモードの切り替え」ではなく、その場の状況に応じて使用者に最適な音環境を新たにつくり出せるようになっています。

 たとえば、右側を車が頻繁に通り、左側で同行者が話しているような場面。従来の補聴器では調整が難しかった状況でも、AI搭載補聴器なら右側の騒音を瞬時に抑え、左側の声を強調して聞き取りやすくしてくれるのです。

 さらにAIチップを1枚から2枚搭載する機種も登場しました。1枚では騒がしい環境で「言葉」と「雑音」を分けるのに限界がありますが、2枚になることで精度が向上。1枚目のチップが言葉を鮮明に処理し、2枚目が不要な雑音を除去して、必要な環境音(車の走行音や鳥の声、レストランのBGMなど)は自然に残すことができます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?