「コマネチのために」チョ・ナムジュ著、すんみ訳

公開日: 更新日:

「コマネチのために」チョ・ナムジュ著、すんみ訳

 マニは子どもの頃、路地に家々がひしめきあっているような地域に住んでいた。

 体操クラブで新体操を習っていたが、ある日、院長先生に呼び止められた。「来週から振り付けを始めてみようか!」。将来の夢を聞かれたマニが「体操選手になることです!」と答えると、院長先生はビデオでコマネチの演技を見せてくれた。コ・マニという名前を聞いて、コマネチを思い出したという。マニは体操に心を奪われ、ひたすらコマネチのことを考えていた。

 エアロビクス教室に通うようになったが、ヘソンにからかわれ、マニは「私は、コマネチの生まれ変わりなの!」と叫んだ。

 コマネチに魅せられ、体操選手を目指す少女の物語。 (筑摩書房 1980円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差