「寿ぐ嫁首」三津田信三著
「寿ぐ嫁首」三津田信三著
大学生の瞳星愛は、「山神様のお告げ」で結婚が決まった皿来唄子の結婚式に出席することになり、花嫁行列の〈付き添い嫁〉を務めてほしいと頼まれた。屋敷神である「嫁首様」のたたりを避けるためだという。皿来家は戦時中、後継ぎを確実に残すために、息子が軍隊に入る前に4人の女性と関係をもたせたという封建的な家だった。
結婚式当日、皿来家の当主、巳日治の姿が見えない。屋敷神のほこらを移した迷宮社に入ったきり出てこないという。愛が唄子の親族の四郎と迷宮社に行ってみると、奥宮に巳日治が倒れていて、首が180度回っていた。
霊感をもつ女子大生と探偵が謎を解くホラーミステリー。 (KADOKAWA 2475円)