参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ
■「少子化対策の王道は、結婚している共働き世帯への支援」
藤波氏は北海道・東北が九州に比べて出生率が低い「西高東低」の要因のひとつとして、「家事・育児・介護は女性の仕事」「子供が生まれたら、女性は仕事を控えめにした方がよい」などの無意識の偏見「アンコンシャス・バイアス」(固定的性別役割分担意識)に注目。男女共同参画に関する内閣府の調査(2024年実施)を基に、無意識のバイアスに対する男女の認識格差が北海道・東北では他地域に比べて大きく、それにより〈有配偶出生率が低くなっている可能性が指摘できる〉と結論付けた。
改めて藤波氏に聞いた。
「ひと昔前は夫が年上で妻は専業主婦の世帯がスタンダードでしたが、今では男女が同年代で共働きが当たり前という結婚の形に変化しています。あるシンクタンクの調査によれば、会社員の女性の出生率が上昇傾向である一方、専業主婦の出生率は下降傾向にある。つまり少子化対策の王道は、結婚している共働き世帯への支援。性的分業を推し進める政策は少子化に歯止めをかけるどころか、むしろ加速させる可能性があります」