大切な“お盆”は何を供える? 花屋がオススメする4選。ホオズキにはご先祖様を導く願いが

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コクハク

お盆はご先祖様の里帰り

 もうすぐお盆がやって参ります。

 お盆の時期は地方によって7月か8月に分かれますが、お盆とは、仏教でいうところの「ご先祖様の里帰り」のようなもの。

 特に、故人が亡くなってから初めて迎える「新盆(にいぼん)」は、一度きりの特別な機会。通常よりも盛大にお飾りして、お迎えするべきとされています。

 一年に一度、あの世から帰っていらっしゃる御先祖様のために、精霊棚に季節の収穫物やお花をお供えしましょう。

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仏事における基本のお供え「五供(ごく・ごくう)」とは?

 お盆やお彼岸などの仏事においては、「香」「花」「灯明(とうみょう)」「浄水(じょうすい)」「飲食(おんじき)」の五つを供えるのが基本でございます。

 お線香や供花、そうめん、旬の果物やお菓子、ローソクなどが望ましいとされておりますな。

お盆にふさわしいお花たち

1. 菊

 邪気を払う花とされ、「菊を飾ると福が来る」と言われるほど。健康運・恋愛運・金運など、全体運を上げるといわれております。

 花言葉は「高貴」「高潔」「高尚」など。

2. ユリ

 ユリは古代より神聖な植物とされ、『古事記』にも登場しております。香り高く、暑さに強いのも魅力のひとつ。

 花言葉は「上品」「威厳」「純潔」など。

3. リンドウ

 群れずに凛とした佇まいのリンドウは、上向きに花が咲くことから縁起のよい花ともされております。

 根は漢方にも使われている「薬草」でございますのよ。花言葉は「悲しみにくれているあなたを愛す」など。

4. ホオズキ

 ホオズキは漢字で「鬼灯」と書きます。「鬼」は「亡くなった方」を意味し、さしずめ「死者の提灯」といったところ。

 ご先祖様が迷わず帰ってこられるよう、ホオズキ提灯が導いてくれる――そんな願いが込められております。

 花言葉は「自然美」「心の平安」。

夏場に切り花を長持ちさせるには?

 せっかくご先祖様にお花をお供えしても、悩ましいのが昨今の猛暑。

 物価高も相まって、少しでも長持ちさせたいものです。

 切り花を長持ちさせるための4大ルール、こちらが鉄板でございます。

1. 毎日の水替え
2. 茎を洗う
3. 茎を1〜2cm程度、切り戻す
4. 水を冷やす(氷ひとつ入れるだけでも効果大)


 まずはこちらを実践してくださいませ。

さらに効果が期待できる!夏場のアクション7選

 余裕がある方には、こちら7アクションも追加するとお花の持ちがぐんと変わります。お試しあれ。

1. 花瓶の消毒

 ヌメリは絶対NG。定期的に台所用漂白剤でしっかり洗浄を。

2. 水量を控えめに

 水に浸かった茎が腐りやすいため、夏場は水を少なめに保つのが基本。

3. 花を入れすぎない
 口元がギュウギュウでは蒸れてしまい、花が傷みやすくなります。グラグラするくらいがちょうどよろし。

4. 切り花延命剤を使う
 最近では、花を買うと付属してくることも多いです。一番確実で手軽な方法ですな。

5. 炭酸水やサイダーを活用

 バクテリアの発生を抑えるだけでなく、糖分が花の栄養にもなります。必ず未開封のものを使いましょう。

6. 水200mlに台所用漂白剤1滴
 たった1滴でOK。入れすぎるとお花に毒になりますのでお気をつけて。

7. ステンレスコップで保冷効果

 保冷機能のあるステンレスコップに氷を入れてお花を活けると、だいぶ長持ちいたしますよ。

  ◇  ◇  ◇

 一年に一度、彼岸の国から帰ってこられるご先祖様を大切にもてなすということは、あなた自身を大切にすることと同じでございます。

 ご先祖様が、あなたの幸せを安心して彼岸の国から見守っていられますように…。

 遠いお空の向こうから、心よりお祈りいたしておりますよ~。

(2024年7月等の初出を元に再構成)

(斑目茂美/開運花師)

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