秋の沖縄 タマン釣りのロマンと極意 釣り研究家・大川雅治氏が徹底解説

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 多くの釣り人が竿納めを意識する秋口でも、沖縄の海は“熱気”を帯びている。夏に比べて気温が下がる10月は、むしろ釣りのベストシーズン。夜の波間で多くのアングラーが狙うのは、「浜の王者」「磯のダンプカー」の異名を持つタマン(ハマフエフキ)だ。さあ、この秋は沖縄でロマンを求めて釣行に出かけよう。釣り研究家・大川雅治氏に、タマン攻略のイロハを聞いた。

 南国沖縄でも、10月から12月は過ごしやすく、夜は20度前後。釣りには最高の気候で、港の常夜灯に照らされた水面には小魚が群れています。そんな絶好の環境で挑めるのがタマン釣り。現地ではほぼ一年中釣ることができる最もポピュラーな魚で、護岸などで夜に行います。

 その魅力は、なんといってもド派手なアタリ。食いついた瞬間、ガンッ!! 前触れもなく、いきなり100%の力でかかってきます。油断していたら竿を一気に吹っ飛ばされるほどのパワーはたまりません。

 私の体感では、60センチのタマンの引きの強さは80センチのヒラマサをしのぐほどです。駆け引きにはゲーム性があり、それを岸から手軽に味わえる。こんな魚はほかにいません。未経験でも、これからお話しすることさえしっかり押さえておけば大丈夫です。実際のハードルも難易度もそれほど高くありませんから。

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