クマ被害は過去最悪ペース…10月19日~20日の2日間で10人重軽傷も、想定外で打つ手なし

公開日: 更新日:

 20日は同じ秋田県の由利本荘市でも80代男性がクマに襲われ、顔にケガをし、横手市では自宅で庭木の手入れをしていた80代女性が頭を引っかかれた。また富山県立山町でも80代女性がクマに後ろから突き飛ばされ、肩などに軽傷を負った。19日から20日にかけ、全国で計10人もがクマに襲撃されている。

■地域経済に大きな影響

 国はこの異常事態をどう捉えているのか。

「秋の山の実なりが悪いからというのは想定してましたが、思っていた以上に街中に出没しています。昨年は木の実が豊作だったので、子どもが増えている可能性があります。人身事故のデータを見ても、子グマと一緒にいるケースが多い。これまでは森の中に隠れていたのが、人間がいると子グマが襲われると学習し、守ろうとして攻撃しているのではないか」(環境省鳥獣保護管理室担当者)

 今月17日、岩手県北上市の「瀬美温泉」近くで行方不明となった男性従業員とみられる遺体が発見されたことを受け、市は付近の温泉施設に露天風呂の営業を中止するよう呼びかけた。紅葉シーズンを迎える中、各観光地でイベントが中止に追い込まれるなど、地域経済にとっても影響は大きい。効果的な対策はないのか。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 3

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  4. 4

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  5. 5

    高市新政権“激ヤバ議員”登用のワケ…閣僚起用報道の片山さつき氏&松島みどり氏は疑惑で大炎上の過去

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 9

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  5. 10

    「連合」が自民との連立は認めず…国民民主党・玉木代表に残された「次の一手」