新宿「仲足龍造栄養研究所」の肉刺しで元気いっぱい

公開日: 更新日:

店に歴史あり

 さて、この肉刺しが半端なくうまい。スライスしたハツ、ハラミ、タンに、それぞれに合うタレが付いている。「昔は生レバーやズイや脳みそなんかも出していましたが、この20年くらいで肉を扱う環境が変わっちゃいまして」と春山さん。

 30年ほど前、先代の時代に食べた肉刺しは今では絶対に食えない部位を含めた生肉が大皿に一緒盛りにされていた。それは菜食主義者が見たら腰を抜かしそうな様相。そこにピリ辛の味噌ダレがかかり、若かりしアタシはそれを貪り食っていたのである。

 その後、BSEやO-157の影響で肉をめぐる環境が激変。部位によっては食肉市場内で廃棄される。加熱処理を義務付けられる部位が増え、さらにもつ鍋ブームによる内臓肉の高騰が続く。それは赤ちょうちんにとって想像以上に厳しい時期だった。それを乗り越え今では5代目も厨房に立っている。まさに店に歴史ありだ。気が付くと続々と予約客が入ってくる。働き盛りの男性が多いが、最近は女性客も少なくないようだ。

 帰り際、奥さんがニンニク酒をふるまってくれた。ク~! これが効くのよって、何に? ところで、4代目はお品書きの黒板に書かれた「仲足龍造栄養研究所」という言葉を女性客にどう説明するのかしら。男性読者諸氏には説明不要だね。 (藤井優)

○赤ちょうちん 新宿区新宿1-18-10

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    教授の"高額接待"スキャンダルなど不祥事続きで…国際卓越研究大学制度から東大脱落の可能性と評価

  2. 2

    ナフサ由来の資材不足で酷暑の真夏にエアコンが使えなくなる「電気代補助」で利用促進も本末転倒

  3. 3

    “謎の風邪”感染者が急増…インフル&コロナ陰性でもツライ「症状」の正体と「流行」全国拡大の理由

  4. 4

    富士山南麓でクマ出没相次ぐ異常事態…地元自治体、サファリ、アウトドア施設が緊急対応

  5. 5

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  1. 6

    伊藤博文らの「皇室典範」をめぐる議論では、女性天皇や女系天皇を認めることが検討されていた

  2. 7

    日本に冷夏もたらすはずが今年も猛暑予想…「スーパーエルニーニョ」の脅威を専門家に聞いた

  3. 8

    ウィッキーさんの息子は慶応大医学部卒、ハーバード大学大学院修了の超エリート! ウィッキーさんの妻が初めて明かした教育法とは?

  4. 9

    富山・立山で出没のクマは餌不足ではなかった! 観光名所「称名滝」の遊歩道で観光客被害

  5. 10

    「下戸は居酒屋に来るな」は本当か? 店側が明かす“歓迎される客・されない客”の違い

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  2. 2

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板

  3. 3

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  4. 4

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  5. 5

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  1. 6

    高市首相「中傷動画」疑惑に逆ギレ答弁連発 質問した野党議員の制止振り切り“ご飯論法”で一気まくしたて

  2. 7

    絶好調!巨人・阿部慎之助を支える最強あげまんグラドル小泉麻耶

  3. 8

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】

  4. 9

    維新はシャカリキでも産業界は「ノーモア都構想」…企業がごっそり“脱・大阪”前年度比1.8倍増

  5. 10

    広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由