「トイレをキレイにするといいことが起こる」なぜ幸運を呼ぶ場所と言われるのか?

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謙虚さと感謝が生まれるから、運が開ける

 僕はトイレを磨くたびに、その役割の大きさにハッとします。人の排泄を受け止めてくれている——それだけでありがたい存在です。そう思うと、酸素や太陽の光、家族、仕事……与えられているものの多さに気づき、胸が満たされます。

 感謝が芽生えると、「もっと役に立ちたい」と思えるようになります。学び、成長しようとする姿勢が生まれ、やがて協力者やチャンスが自然と集まってきます。すべては感謝から始まり、感謝へと戻っていくのです。

 もしいま、人生がうまくいっていないと感じるなら、まずトイレ掃除をしましょう。自分自身を磨くように手をかければ、謙虚さと感謝が戻り、道は開けていきます。逆に、トイレが汚れていくときは、心が「自分が、自分が」と傲慢さに偏っているサイン。その状態では人間関係も運気も乱れていきます。

 だからこそ、トイレ掃除は心を整え、人生を整える最初の一歩なのです。

■億万円に値する! アイデアを生み出すトイレの価値

 トイレは、排泄だけではなく、2つの特別な使い方があります。ひとつは、情報リセットの空間として使うこと。スマホを持ち込まず、何も考えず、ただ呼吸を整えて心をゼロに戻す時間にするのです。

 もうひとつは、アイデアの降りる場所として活用すること。中国の古典から伝わった「馬上・枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)」という言葉があります。

「アイデアが浮かぶ場所・時間」を示す言葉として使われてきた表現です。

 馬上とは、移動中のとき。現代でいえば、「車の運転中」「電車でぼんやり外を眺めているとき」「散歩」などが同じ状態。

 枕上とは、寝る前・寝起きのとき。枕の上=布団の中、つまり半分起きていて、半分寝ているような時間。

 そして、厠上は、トイレの中のときです。トイレは、「ひとりになれる静かな空間」。排泄によって体がゆるみ、緊張がほどけ、さらに外界から遮断されるため、意識が内側に向きやすいのです。

 これらは、現代の脳科学でいうデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が働いている状態。DMNは、休んでいるときや何もしていないときに活性化し、創造性や洞察を生むと言われています。

▽舛田光洋(ますだ・みつひろ) そうじ力研究家。環境整備コンサルタント。1969年、北海道むかわ町生まれ。清掃業を通じて「空間と人生の相関」や「環境整備による心の変化」に着目し、独自に研究を重ねて人生哲学「そうじ力」を提唱。企業向け発展プログラムや個人向けセミナーを全国で展開し、近年は海外にも発信。「自己啓発としての掃除」分野の第一人者で、著書は『夢をかなえる「そうじ力」』(総合法令出版)、『3日で運がよくなる「そうじ力」』(三笠書房)など。国内外50冊以上におよぶ「そうじ力シリーズ」は累計380万部を超える。最新刊『あなたの部屋は、あなた自身です。「人生」と「空間」の相関法則』(サンマーク出版)https://amzn.asia/d/02ohMfbv

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