たった30分の外出 電気代をケチった代償は大きい
財布を出してスムーズに済ませたいタイミングで新たな手間を割り込まされ、後ろの行列のプレッシャーと相まって脳がフリーズしてしまう。
こうした数々のトラップを突破し、重い荷物を抱えてようやく帰宅。ドアを開けた瞬間に迎えてくれるのは、たった30分の留守の間に電気代をケチって電源を落としたがためにつくり出された、サウナのように熱気と湿気が充満した逃げ場のない灼熱地獄である。
「誰もいない部屋を冷やすなんてドブに捨てるようなものだ」とケチった代償として、帰宅直後の強烈な不快感に体力が奪われる。
そして、やっとの思いでキッチンに立ち、買ってきたカップ焼きそばを作ろうとしたその時、ふと、あの文言が目に飛び込んでくるのだ。
力任せに引っぱったところで、もちろんビクともしない。最後はハサミを取り出しながらこう叫ぶのだ。
「毎回毎回、なんでこうもイライラさせられなきゃいけないんだ!」
ただ、本当に「キレて」しまったのは、ソースの袋の端っこではなく、たった30分の外出と灼熱の部屋、そして数々の不条理なトラップによって限界を迎えた、私の神経の方だったのかもしれない。
「こちらさまはいつでもキレます」って……笑。
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