著者のコラム一覧
坂田冬彦

1962年生まれ、神奈川県出身。役所勤めの後、憧れだった路線バス運転手に。60歳で定年退職。現在大型ショッピングセンターの施設警備員として奮闘中。

(7)「不思議なお客さま(?)」への対応は本当に難しい

公開日: 更新日:

 1カ月後、その男性はフードコートで食事をしていた。食事の方法も普通ではない。ハンバーガーをしばらく見つめ、一口食べるとしばらく見つめる。この繰り返しだ。防犯カメラで確認したところハンバーガー1個食べるのに1時間半かけていた。ハンバーガー2個を3時間ほど、食べていただろうか。フードコートの閉鎖時間が過ぎても客席にいるので、立場上、その男性に声をかけ退出を求めた。面倒なことになるかと身構えたが、素直に席を立ち上がった。だが、動きはかなり「???」だ。2歩進んだところで直角に曲がり5秒ほど静止、また2歩前進し再び直角に曲がり5秒ほど静止。

■「宇宙人と交信している男」や「スパイに尾行されている女」…

 こんなことを繰り返しながら歩くためフードコートを退出するのに10分ほどかかっていた。1カ月後、今度は立体駐車場の1階に姿を現した。天を見上げ大きく手を上げて歩いているではないか。それ以後、男性の姿を見なくなった。

 もしかして、宇宙人との交信に成功し宇宙に旅立ったか……? 不思議なお客さまだった。

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