SNSフォロワー430万人超! YouTuber「けんた食堂」さんに聞く家庭料理の奥深さ
けんた食堂(家庭料理探求家・ユーチューバー)
何かと余裕がなく、忙しい現代社会。コスパ、タイパが重視される中、つい外食が増え、手軽に栄養を取れる健康食品が売り上げを伸ばしている。働く人も日々の仕事に手いっぱいで、料理が面倒になってしまうこともある。しかし、そんな時代でも、奇をてらわない家庭料理の調理動画でバズりまくっているのが、この人だ。手軽なアレンジ料理から手間暇かけたごちそうまで、なぜか無性に試したくなるレシピを発信。SNSの総フォロワー数は430万人を超える。誰でも楽しめる料理という“娯楽”について、その本来の意義や奥深さ、そして楽しさを語ってもらった。
◇ ◇ ◇
──現在はどのような方針で活動されていますか?
あくまで、日常で作っている料理の動画をSNSに投稿している感じです。普段は仕事として別のことをしており、家族もいますので。
──当初はおもにブログでの発信でしたが、ユーチューブ上などでの活動が中心になったきっかけは?
ブログでの配信方法に、限界を感じ始めたからです。もうテキストと写真という時代ではないのかもと思い、2018年末くらいに動画で発信する方向に舵を切りました。もともと写真が好きで、料理の魅力を伝えようと勉強していたため、それを動画にも生かしています。
──けんた食堂の動画は、料理の音も心地よいですね。
まな板の「トントン」という音とか、自分が調理しているときの音が好きなので、やっぱりこだわりたいんですよね。なるべく私が聞いている音に近いものになるよう、心がけています。
■港町で育った幼少期の原体験
──料理はいつごろから好きになったのですか?
私の父親が酒を飲むのが好きで、よくつまみを作っていたのを見て、興味を持つようになりました。休日になると市場に連れて行かれて、肉とか魚やらを買っている光景を幼少期からずっと見ていた。(出身の長崎は)港町だからいろんな魚があったし、珍しいものだとスズメの焼き鳥とかも売っていました。
──ご家族の影響だったと。
父方の祖母が、いろいろな料理を作ってくれましたね。幼少期の私はガリガリでやせていて、「体の大きい欧米人はジャガイモを食べている」ということで、ポテトサラダやコロッケを作ってくれた。洋食が得意で、ハンバーグが夕飯の日は、朝から楽しみでしょうがなかった。また、母方の祖母も料理が得意でした。コメ農家をやっていて、豚も飼っていた。さらに、叔父も梨農家をやっていた。こうした食材が身近にあった環境にいた影響は大きいです。
──こうした経験から、大切にしていることは?
さまざまな食材に触れてきただけに、やはりそれぞれの味というのを最大限、尊重したいです。例えば、すでに醤油だけで成立している料理にニンニクチップを入れたら、確かにおいしいと思います。しかし、醤油そのものの味は生かせなくなってしまう。けんた食堂の料理は余計な材料は加えず、基本的に引き算です。
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