太陽光パネルの下でブドウの房が2.5倍に! なぜ日差しを遮ると生育が良かった? 伊バーリ大学研究チームが論文
太陽光パネルの下でブドウを育てると、枝が2倍以上長く伸び、実の房の重さも約2.5倍になることが分かった。太陽光発電と農業を両立させる「営農型太陽光発電(アグリボルタイクス)」の可能性を示す成果として注目を集めている。
研究を行ったのはイタリア南部プーリア州にあるバーリ大学の研究チーム。論文が今年8月、学術誌「サイエンティア・ホルティカルチュラエ」に掲載された。
2024年の生育期に、同州ラテルツァの畑でワイン用ブドウ品種「プリミティーボ」を栽培して、パネルの下で育てたもの(写真=論文から)と、日光を直接浴びたものを比較した。
なぜ、日差しを遮ると生育が良くなるのか? 夏のプーリア州は高温で、強い日差しがブドウに熱ストレスを与える。パネルが日光を適度に遮ることで、葉や果実の温度上昇を抑え、水分の蒸発も減らせる。その結果、植物が高温や乾燥から身を守る負担が軽くなり、生育や果実の成長にエネルギーを回せると考えられるという。
ただし、日陰が多ければよいわけではない。気温が低い地域や日照が不足する環境では、かえって生育や収量が落ちる可能性がある。研究者らは、導入にあたって気候や品種ごとの日陰への強さを考慮する必要があると指摘している。
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