中国社会の戦争観の変貌を追う歴史テキスト│「中国の戦争観」小野寺史郎著
「中国の戦争観」小野寺史郎著
中華人民共和国は1990年代以降、その急速な経済成長に合わせて、中国人民解放軍の近代化と強化を図ってきた。その結果、2024年の時点で、国防予算はアメリカに次ぐ世界第2位、総兵力では世界第1位の軍事大国となった。
近隣の諸地域からは軍事力を背景にした力による現状変更の試みへの強い警戒感をもたれている。
当事者である中国人の多くは「中華民族酷愛和平」(中華民族は平和を愛する)という自己認識を共有しているという。しかし、国民党軍との内戦時、毛沢東は「政権は銃口から生まれる」と軍事の重要性を説いた。
近代以降の中国社会において戦争や軍隊、そして平和がどのように位置づけられ議論されてきたのか、その戦争観の変遷を追う歴史テキスト。
(筑摩書房 1155円)


















