クマ再出没の神奈川・秦野市でも…放獣しても駆除しても自治体に抗議殺到で業務に深刻な支障
人里にあらわれたクマの「扱い」を巡り、対応に当たった自治体に対して、「よくやった」と判断を支持する意見がある一方、抗議電話やメールも相次いでいる。
神奈川県秦野市は10月20日、市街地近くの「弘法山公園」に仕掛けた箱わなで体長1.36メートル、体重101.3キロのクマを捕獲。県の保護管理方針に基づき、耳に追跡用の発信器を取り付け、約10キロ離れた丹沢山地の奥地に放獣した。それから3日後の23日、同市の善波峠に設置したカメラに1頭のクマが歩く姿が写っていたため、確認したところ同一の個体と判明した。市は再び弘法山公園に通じるルートを閉鎖し、住民に注意を呼び掛けている。
神奈川県のクマは主に丹沢山地に生息し、その数は80頭と推定されている。県はこれまで狩猟自粛を呼び掛けるなど、保護を進めてきた。
「箱わなで初めて捕獲したクマに関しては、人身や農作物への被害が出ていなければ、放獣というルールになっています。同じクマが再び捕獲された場合は駆除の対象です。今回放獣したクマはフンの分析で主にドングリを食べていたことから、有害性は低いと判断しました。放獣に際しては、人間に対する恐怖心を学ばせる『学習放獣』を実施しています。クマは学習能力が高いといわれていますが、本当に『学習』したのか。こんなに早く戻ってくるとは、予想もつきませんでした。放獣についての意見は『殺せ』か『よくやった』のどちらかです。再出没が判明してからは、『何で放獣したんだ』と感情的なものもあります」(秦野市農業振興課担当者)


















