つい人に話したくなる科学うんちくが展開する面白本│「人に話したくなる数字と科学の話」佐藤健太郎著
「人に話したくなる数字と科学の話」佐藤健太郎著
科学に関する数字をテーマにしたエッセー集。
例えば「60兆個」。これは人体の細胞の数として一般常識化している。しかし、ある研究者がこの数字に疑問を抱き調べると、文献にある数字にはばらつきがあり、どうやらきちんと調べられたことがないことが判明。そこで、研究者は過去200年以上の論文を調べ、臓器ごとの平均体積を推定。この体積を細胞のサイズで割ることで、各臓器を成す細胞数をはじき出すという膨大な手間をかけて算出。その数は約37.2兆個で、それまで信じられてきた数字の3分の2以下だったという。
他にも、全部で47種類もある血液型や床に落とした食べ物に関する「3秒」ルールなど、さまざまな数字から、つい人に話したくなる科学ウンチクが展開する面白本。
(文藝春秋 1210円)


















