セリナ
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セリナ

1987年、長野県出身。私立トップの有名大卒。デリヘル「ロボットデリヘル」所属。歌舞伎町ナンバーワン風俗嬢。子宮がんが肺とリンパ節に転移し、現在ステージ3を闘病中。

<15>誰かのために働き、居場所を見つける

公開日:  更新日:

「私、自分のためだと頑張れないんだよね」

 長く在籍していたSMクラブの同僚、Hちゃんはよくそんなことを口にしていた。

 Hちゃんに限らず、歌舞伎町のSMデリヘルの待機室はこんな子たちで溢れかえっていた。婚約がダメになった後、おとなしく実家に帰る事もできたけれど、私は数年ぶりに新宿に住んで、歌舞伎町で働いていた。もう学生の掛け持ちでもない、風俗一本で生活する専業風俗嬢だ。

 当時在籍していたSMデリヘルは都内でも「稼げる」と、 風俗に従事する女の子や女で飯を食う人たちの間ではそこそこ有名だった。そこの女の子は、半分くらいがOLや学生などとの兼業でたまに店に来る子たちと、何割かがほどほどの子、残る一部が「鬼出勤」と呼ばれる、毎日お店に出勤する子たちだ。待機室でも、この3種類は、なんとなく住み分けがされていた。学生時代、兼業組だった私も、出戻り後は他にやることもなかったので、気がつけばこの「鬼出勤」一派に入っていた。 そこには適当に身体を売っていた頃とは全く違う世界が広がっていた。

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