著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」「陰謀論と排外主義~分断社会を読み解く7つの視点~」などの共著も多数などの共著も多数。

Qアノン支部を自称する「神真都Q」 ワクチン会場“襲撃”で13人逮捕後、離脱者が続出

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスが世界に広まり、日本でもマスク着用やワクチン接種といったさまざまな対策が進んだ。そんな中、マスクやワクチンを有害だとして反対する“反ワクチン”の団体がいくつも登場。なかでも強烈なのが、今年1月から全国同時多発デモを繰り返している「神真都(やまと)Q」だ。

 団体名に「Q」の文字を入れているのは、トランプ前米大統領を支持する陰謀論集団「Qアノン」の日本支部を自称しているからだ。実際には、QアノンはSNSなどを通じて結びつくさまざまな団体・個人の総称で、アメリカに「Qアノン」という特定の団体が公式に存在するわけではない。従って日本支部も存在しない。

 神真都Qは「世界の政治や金融はディープステート(影の政府=闇の勢力)に支配されている」といったQアノン陰謀論を信じる一方で、独自の宗教的世界観を持っている。「大和民族は善い宇宙人と竜神の遺伝子を受け継いだ民族」としており、闇の勢力に支配された世界の人々を覚醒させる使命を負っているのだという。

 その手段として神真都Qは、今年1月から反ワクチンデモを全国で開始。「新型コロナウイルスは存在しない」「コロナワクチンは有害であり、人口を削減させる闇の勢力の陰謀」という彼らにとっての「真実」で日本人を「覚醒」させようとした。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手