著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

「サンクチュアリ教会」の教祖は文鮮明の息子 日本にも信者がいる“武装宗教団体”の実態

公開日: 更新日:

 7月8日、安倍晋三元首相が暗殺された。このとき山上徹也容疑者が旧統一教会分派の別団体に所属していたと一時的に報道された。ネット上ではそれが旧統一教会教祖・文鮮明の七男・文亨進率いる「サンクチュアリ教会」ではないかとの噂が流れて話題になったが、この話はデマだったようだ。ただ、サンクチュアリ教会がかなり特異な宗教団体であることは間違いない。

 この教団は米ペンシルベニア州に本拠を置き、日本にも支部がある。2012年の文鮮明死去後、妻・韓鶴子と子供たちの間で後継者争いが勃発し、韓氏が教団を掌握。教団を離れた文亨進が設立したのがこのサンクチュアリ教会だ。

 文亨進は2016年の大統領選でトランプを支持。やがて、米国政府は「ディープ・ステート」(闇の政府)に牛耳られており、トランプはそれと戦う英雄であるとする「Qアノン」の陰謀論に染まる。20年の大統領選でトランプがバイデンに敗れると、Qアノンは選挙を不正だと主張し、連邦議会襲撃事件を起こした。文亨進もこの時、議事堂前での抗議活動に参加しており、混乱の様子を自らユーチューブに投稿している。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  2. 2

    遠野なぎこさんか? 都内マンションで遺体見つかる 腐乱激しく身元確認のためDNA鑑定へ

  3. 3

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  4. 4

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  5. 5

    “過労”のドジャース大谷翔平 ロバーツ監督に求められるのは「放任」ではなく「制止」

  1. 6

    酒豪は危険…遠野なぎこが医学教授に指摘された意外な病名

  2. 7

    今度は井ノ原快彦にジュニアへの“パワハラ疑惑”報道…旧ジャニタレが拭い切れないハラスメントイメージ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    近年の夏は地獄…ベテランプロキャディーが教える“酷暑ゴルフ”の完全対策

  5. 10

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去