殺人や誘拐・強姦で服役中…「オザークの悪魔」と呼ばれた米アーカンソー州の元警察署長が脱獄!
米アーカンソー州で、殺人や誘拐・強姦の罪で服役中だった元警察署長が刑務所から脱獄し、地域社会に衝撃が走った。
この脱獄犯は、同州カリコ・ロックにある刑務所に服役していたグラント・ハーディン(56)。同州の「オザーク」と呼ばれる地域で警察署長を務めるなど、複数の法執行機関で勤務していた経歴を持つ人物だ。
2017年にゲートウェー市の水道局職員で、市長の親族だった男性(当時56)を射殺した容疑で逮捕され、懲役30年の実刑判決を受けた。
さらにその後のDNA鑑定の結果、1997年に起きた小学校の女性教師に対する誘拐・強姦事件の犯人であることも判明し、さらに50年の刑期が追加された。その犯行の暴力性と計画性から、「オザークの悪魔」と呼ばれるように。
ハーディンは5月25日、服役中に作った偽の刑務官の制服を着用し、日用品を乗せたカートを押しながら堂々と刑務所の出入り口から脱獄。あまりに自然な態度だったため、刑務官もまったく疑わなかったという。
その後、大規模な捜索が行われ、6月6日に刑務所から約2.4キロ離れた小川の近くに潜んでいたところを発見され、身柄を拘束された。