米カリフォルニア州の刑務所で、服役囚が家族宿泊面会中に妻を絞殺
昨年11月、米カリフォルニア州のミュールクリーク州立刑務所で、服役中のデビッド・ブリンソン受刑者(55=写真、同州矯正局の公式サイトから)が所内での家族宿泊面会の際、妻のステファニー・ダウエルズさん(62)を絞殺したとして逮捕された。
家族宿泊面会は、服役囚と家族が一晩、プライベートな時間を過ごす制度で、同州では限定的に許可されている。
事件発生は11月13日未明のこと。午前2時ごろ、所内の専用施設でステファニーさんと過ごしていたブリンソンから「妻が意識を失った」と刑務所当局に報告があり、すぐに刑務官が救命措置を開始したが、間もなく死亡が確認された。
検視の結果、死因は絞殺による殺人であることが判明し、ブリンソンが逮捕され、8月13日になって殺人罪で起訴された。
ブリンソンは、1993年にロサンゼルス郡で4人を射殺した強盗殺人事件で有罪判決を受け、「仮釈放なしの4つの無期懲役」を科せられていた。
被害者のステファニーさんは、カリフォルニア州イングルウッド在住のヘアスタイリストで、息子、その妻、そして幼い孫と一緒に暮らしていた。
同刑務所では昨年7月にも別の服役囚が家族宿泊面会中に妻を殺害する事件が起きており、制度の安全性を疑問視する声が上がっている。