地元アイダホの教会から破門された夫婦が報復のために作成し配る…おぞましい宗教的文書の中身
米アイダホ州で今年7月、地元教会から破門された男とその妻が、報復のために過激な宗教的文書を作成・配布したとして逮捕された。さらに先日行われた公判で、文書に数十人の名前を記した「殺害リスト」が含まれていたことが明らかになり、波紋が広がっている。
120以上の罪状で逮捕・起訴されたのは、改革派バプテスト系のテーブルロック教会元信者のジョナサン・ハームス被告(43=写真、エイダ郡保安官事務所の公式サイトから)と妻のジョリーン被告(39)。
277ページに及ぶ文書は、「自分は天国の王位継承者」だとするジョナサンの狂信的な妄想に基づいて作成され、「破門は宗教的迫害」であり、報復を明言している。
問題の殺害リストには裁判官、警察官、銀行員、一般市民、そして夫婦の家族や教会メンバーの名前が列挙されており、「行け、狩れ、殺せ」という戦慄的な指示が記されていた。
また逮捕後に実施された家宅捜索で2人の自宅から大量の武器・弾薬が発見され、実際に報復テロが実施される可能性があったとみられている。
事件は、宗教的妄想が大規模テロにエスカレートする危険性をあらわにしたものとして、米国社会に恐怖と衝撃が広がっている。