妊婦が飲酒運転で16人死傷…米ミシガン州での惨事に厳罰がくだる
妊娠していたにもかかわらず泥酔状態で車を運転し、歩行者を次々にはねて逃走した米国の女に、懲役30~60年の厳罰が下され、改めて注目が集まっている。
事件が起きたのは昨年5月18日、米ミシガン州ワカウスタ・タウンシップでのこと。散策していた大家族にアシュリー・モンロー被告(36、写真=ロイター)が運転する車が突っ込み、男性2人が即死、14人が重軽傷を負う大惨事になった。
モンローは現場から逃走したが、現場から約3.2キロ離れた場所でクリントン郡保安官事務所の捜査員に逮捕された。
車内からは、空のウイスキーの1パイント(約470ミリリットル)瓶と、抗うつ薬の瓶が発見され、血中アルコール濃度が法令基準の約3倍に達する泥酔状態だった。
モンローは第2級殺人罪1件、飲酒運転による日本の危険運転致傷罪に相当する罪8件など、計16件の重罪容疑で起訴された。検察側はモンローが現場から逃走したことを極めて悪質と判断し、終身刑に近い厳罰を求めていた。判決の「懲役30~60年」は少なくとも30年は服役を強いられる厳しい判決だ。
モンローは事件後、拘束中に出産し、乳児は親族に預けられ、モンローの服役中は面会が厳しく制限される見込みだ。