12歳の娘に患者の頭蓋骨に穴を開けるドリル作業をやらせ…親バカ女医が起こしたトンデモ事件の全容

公開日: 更新日:

 昨年1月、オーストリアのグラーツ大学病院で起きたとんでもない事件が、国際的な注目を集めている。

 木の枝が頭に落ちて重傷を負った農作業員(33)が緊急で脳外科手術を受けた際、担当の女性脳外科医(氏名・年齢は非公表)が、医学に興味を持つ自身の娘(12)を手術室に入れ、患者の頭蓋骨に穴を開けるドリル作業をさせたというのだ。

 事件は匿名の通報により発覚。手術後の医師が同僚に「娘が初めてドリルで穴を開けたのよ」と自慢げに話したことがきっかけだという。幸い手術は成功し、ドリル作業は手術の最終段階の簡単な手順だったが、まったく訓練を受けていない子供にやらせたことが大問題になった。

 医師はもちろん、手術を補助した男性研修医が「過失による身体的危害罪」で起訴され、裁判が今月14日にグラーツ地方裁判所で始まった。

 裁判の争点は、娘がドリルを「単独で操作したか」にある。検察側は「装置の説明後、娘が1人で穴を開けた」と主張する一方、弁護側は「監督下での手伝い」と反論。被告は「手術室に娘を連れて行ったことが最大の過ちだった」と認め、「愚かな母親の誇りから出た言葉だった」と自慢話について謝罪した。

 その上で、「20年間で無数の命を救ってきました」と訴え、情状酌量を求めている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾