商工ローン問題が残した問題

公開日: 更新日:

 商工ローン最大手の日栄に対する行政処分は、想像以上に厳しいものとなった。金融監督庁と近畿財務局が下した結論は、「本社を含む全店舗に対して90日の営業停止を命じる」というもの。

 貸金業規制法の違反行為が「組織的に行われていた」と判断されたからなのだが、だからといって、「一件落着」とするわけにはいかない。

 貸金業法にかぎらず、銀行を規制する銀行法、証券会社を規制する証券取引法など、金融機関に関連する日本の法律は、すべて業者業法なのである。業者のあり方についての規制であり、預金者や投資家、利用者など、金融サービスを受ける個人を守る法律は決定的に未整備なのだ。

 商工ローンの利用者にとって「貸金業法」は何のお守りにもならなかった。逆に法律を盾に、日栄の悪徳営業マンから徹底的に追いつめられたのが現実だ。

 逮捕された日栄の悪徳営業マンが脅しで使ったセリフは、まさに商工ローン利用者の法的立場を見事に言い表している。

「法律は金持ちのためにあるんや。おまえら貧乏人のためにあるんやない!」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そもそもWBCってどんな大会?日本がMLBの“金ヅル”から脱却できない意外な事情

  2. 2

    高市首相が石川県知事選の敗北にブチ切れ! NHK調査でも内閣支持率が下落…人気低下の兆しに隠せぬ「焦り」

  3. 3

    侍J大谷翔平が完全非公開&厳戒態勢の神宮球場でライブBP! 背景にドジャース側からの情報統制か

  4. 4

    「キンプリ」ついに解散状態へ! 永瀬廉の「個人FC」設立と「キントレ」終了の因果関係

  5. 5

    「リブート」で“覚醒”した永瀬廉が主演映画にかける切実事情 キンプリは“分裂3年”で「Number_i」と大きな差

  1. 6

    戸田恵梨香「リブート」出演で“新ファッション女王”へ 衣装&ジュエリーがSNS席巻、松嶋菜々子超えの存在感

  2. 7

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  3. 8

    高市首相が独断専行で原油高対策を猛アピール 国会審議そっちのけ予算案組み替えは“黙殺”の鉄面皮

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希が開幕ローテ入り決定 マイナー相手に7者連続奪三振で存在感示す

  5. 10

    アストロズ今井達也の侍J合流に現実味 キャンプ地は決勝T会場まで車で1時間、ルール&日程も問題なし