過労自殺に続き転落事故 「大成建設」に何が起きている?

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 新国立の工事のケースでは、自殺した男性は、工期の遅れを取り戻すため最大で月211時間の残業を余儀なくされた。

 今回の現場はなぜ、本来「作業をしない日」である休日に出勤を余儀なくされたのか。建設現場の事情に詳しい建築エコノミストの森山高至氏はこう言う。

「通常の土日休みを返上して作業するケースはままあります。しかし、11日はお盆休みに差し掛かる日です。大晦日に作業するようなもので、通常なら現場は休みになるはず。慢性的な人手不足で、工期に間に合わせるために無理をした可能性が考えられます」

 大手ゼネコンのコスト圧縮策が背景にあるという。

「大手は不況のあおりで、新規採用を手控えている。人員削減を進めた結果、現場の監督者さえも派遣社員に任せるケースが増えています。派遣社員だと現場の事情を把握できない上、頻繁に交代するので、結果的に現場での意思疎通に支障を来す。車両の重みで鉄板が抜けたのなら、『ここに重量物を置くな』といった注意書きが掲示されていなかったのではないか。事故の原因は、監督不行き届きだった恐れがあります」(森山高至氏)

 大成建設に事実確認を求めたが、「警察の捜査に関わるので、返答は控える」(担当者)と、明言を避けた。

 凄惨な事故が続くようでは、「ワークライフバランスの確保」などと掲げた安倍政権の「働き方改革」も看板倒れだ。

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