伊藤博敏
著者のコラム一覧
伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

エフエム東京は役員総退陣 異例株主総会の気になる裏事情

公開日: 更新日:

 株主総会シーズンを迎え、放送界で注目されているのが、25日(火)に開催されるエフエム東京の総会である。何しろ冨木田道臣会長、千代勝美社長など7人の取締役が退任する。役員数は11人なので、4人は留任だが、うち3人が社外取締役なので「役員総取っ換え」に等しい。

 エフエム東京は第三者委員会の設置を決めた。理由は、「連結対象範囲の判断等についての会計上及び内部統制上の問題が発見された」という。185億円の売上高(17年度)を誇るラジオ界トップクラスの企業で、よほどの不祥事が起きたとみるのが自然。だが、同社関係者は否定する。

「『連結対象の範囲』という文言からして、関連会社のデジタルラジオ事業に絡むことではないか。赤字が続き、処理を巡って揉めているのは事実。ただ役員全員が責任を取る性質のものではない」

 むしろ説得力があるのは、名誉相談役の後藤亘MXテレビ会長と冨木田会長との確執だ。後藤氏は、民放界最高齢の86歳ながら、13年に会長を退いてからも隠然たる影響力を行使してきた。冨木田氏はそれがイヤで、近年、距離を置き、2人の仲は険悪となった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    “ダルビッシュジャパン”で生じていた温度差 代表内には 「雰囲気が緩んでいる」の声もあった

    “ダルビッシュジャパン”で生じていた温度差 代表内には 「雰囲気が緩んでいる」の声もあった

  2. 2
    大谷翔平は「最高級品」ゆえのオール特別待遇だった 決勝戦リリーフ登板は本人がエ軍に“直談判”

    大谷翔平は「最高級品」ゆえのオール特別待遇だった 決勝戦リリーフ登板は本人がエ軍に“直談判”

  3. 3
    中村倫也が“ドンピシャ”水ト麻美アナに強力プッシュ! 庶民派カップルの電撃婚に祝福の声

    中村倫也が“ドンピシャ”水ト麻美アナに強力プッシュ! 庶民派カップルの電撃婚に祝福の声

  4. 4
    しょぼくなった「全国旅行支援」 独自の“上乗せ”のある県を狙えばまだまだお得!

    しょぼくなった「全国旅行支援」 独自の“上乗せ”のある県を狙えばまだまだお得!

  5. 5
    滝沢秀明氏「新会社設立」の絶妙タイミングに称賛集まる “辞めジャニ”勝ち組・負け組が鮮明に

    滝沢秀明氏「新会社設立」の絶妙タイミングに称賛集まる “辞めジャニ”勝ち組・負け組が鮮明に

  1. 6
    中居正広“WBC完全復活”の陰で…松本人志、タモリ、ビートたけしの「終活」が始まった

    中居正広“WBC完全復活”の陰で…松本人志、タモリ、ビートたけしの「終活」が始まった

  2. 7
    篠田麻里子が急転直下の離婚成立 執拗に不倫暴露の元夫に「言葉を信じる」と言わしめた力技

    篠田麻里子が急転直下の離婚成立 執拗に不倫暴露の元夫に「言葉を信じる」と言わしめた力技

  3. 8
    見事だったWBC決勝での侍J継投策 吉井投手コーチは“一球入魂”の落とし穴を熟知していた

    見事だったWBC決勝での侍J継投策 吉井投手コーチは“一球入魂”の落とし穴を熟知していた

  4. 9
    侍Jの官邸表敬訪問は誰も止められなかったのか…帰国当日のムチャぶり強行軍に疑問噴出

    侍Jの官邸表敬訪問は誰も止められなかったのか…帰国当日のムチャぶり強行軍に疑問噴出

  5. 10
    元AKB48“神7”の明暗クッキリ…篠田麻里子はドロ沼離婚、板野友美は夫がWBC優勝で歓喜

    元AKB48“神7”の明暗クッキリ…篠田麻里子はドロ沼離婚、板野友美は夫がWBC優勝で歓喜