金急騰で注目度アップ NY上場の「ゴールド・フィールズ」
金価格が急騰している。8月7日に、6年4カ月ぶりの高値となる1トロイオンス(31グラム)1500ドル台に乗せ、その後も上値を追っている。
この背景には米中貿易戦争の激化、通貨安競争、世界景気の減速懸念がある。
さらに、世界的な金利低下(流通している国債の3割がマイナス金利)が、基本的に“利”を生まない金の魅力を相対的に高めている。もちろん、出口の見えない香港情勢、イギリスのEU離脱、破綻寸前のアルゼンチン、イタリアの政情不安などリスク要因が山積みだ。こんな状況下、安全資産の金が選好されるのは当然だろう。
NY市場には南アフリカの産金株がADRの形で数多く上場している。たとえば、アングロゴールド・アシャンティ(AU)、ハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)、ゴールド・フィールズ(GFI)などがそうだ。株価はそろって、急動兆を示している。