親子上場関連「東京エレクトロンデバイス」増額修正が濃厚
今週は半導体関連の出遅れとして、東京エレクトロンデバイス(2760)に注目したい。
夏以降の上昇相場を引っ張ってきた半導体関連株は、アドバンテストや信越化学、安川電機などの主力株が総じて調整局面に入った。その一方で、2番手以下の中小型株や周辺銘柄は水準訂正が続く銘柄が少なくない。半導体商社はその代表で、1株純資産(解散価値)を大幅に割り込むなど割安な水準に放置されている銘柄が多いのも特徴だ。
東エレデバイスは、半導体製造装置世界3位の東京エレクトロンの祖業である半導体商社部門が独立する形で発足。東エレ自身は、同社が上場する前に商社ポストから電気機器ポストに移っている。
やや古い話になるが、2013年9月に半導体製造装置世界トップの米アプライドマテリアルと3位の東エレは経営統合で合意した。その直後の14年、それまで55・4%の株式を保有していた東エレが連結外しを目的として、東エレデバイス株を売却。持ち株比率は33・8%まで下がった。