エンタメ商社「ハピネット」ガチャガチャでトップシェア
ハピネット(7552)は玩具卸として創業し、昨年6月に設立50周年を迎えた。現在は玩具、映像音楽、ビデオゲーム、アミューズメントの4つのフィールドで中間流通業として、いずれの分野でもトップクラスのシェアを誇るエンターテインメント総合商社だ。
自社オリジナル商品や映像作品の企画・製作なども手掛け事業領域を拡大し成長を継続。約700社のメーカーと約1200社の販売店に対し、独自の「最適流通システム」を採用している。バンダイの玩具の約9割を取り扱っているのが特色。メーカー部門としてラジコンカーや女児向け玩具など、オリジナルの商品も手掛けている。
時代は少子化が進んでいる一方で、玩具の高価格や両親、祖父母、親族などの購入機会の増加などを背景に、1人当たりの玩具にかけるお金は増加。玩具の市場規模は減少していない。「たまごっち」や「妖怪ウォッチ」のようなヒット商品が出ると市場規模も拡大する。星光堂(現ハピネット・メディアマーケティング)のグループ化により国内映像・音楽(DVD/CD)の同社の中間流通シェアは70%超だ。
映画製作委員会や映像作品への出資も拡大基調にある。ビデオゲームはすべての国内向け家庭用ゲーム機やパッケージソフトを取り扱っており自社パッケージにも挑戦。今春には任天堂スイッチ用自社ソフトを発売予定。今年ソニーのPS5が発売予定であることは追い風だ。