有森隆
著者のコラム一覧
有森隆ジャーナリスト

30年余、全国紙で経済記者。豊富な人脈を生かし取材・執筆中。「『ゴーン神話(マジック)』の終焉 日産を覆う不安の正体」(「月刊現代」2006年12月号)、「C・ゴーン『植民地・日産』の次の獲物(ターゲット)」(同09年1月号)などを執筆。「日産 独裁経営と権力抗争の末路――ゴーン・石原・川又・塩路の汚れた系譜」(さくら舎)を3月に上梓。

三菱重工業<下>スペースジェットは飛ぶのか

公開日: 更新日:

 三菱グループの会長・社長は毎月第2金曜日の正午に丸の内の三菱商事本社ビルの21階に集い、社長会「金曜会」を開催する。公式見解では親睦団体だが、グループの最高意思決定機関である。

 グループの頂点に立つのはご三家。序列があり、長男が三菱重工業、次男が三菱商事、三男が三菱UFJ銀行。ところが「組織の三菱」の結束に亀裂が走った。長男の力が衰えたからだ。

 衰退の原因のひとつは三菱自動車工業。1970年4月、三菱重工の自動車部門が分離・独立してスタートした。

 トヨタ自動車などの牙城を、どうすれば崩せるか。69年、三菱重工社長に就任した牧田與一郎は、大きな賭けに出た。米クライスラーが15%資本参加した。外資導入をテコに競争力を高めるというシナリオを描いた。

 しかし、実態は三菱グループの丸抱え。グループ企業の社員は「バイ三菱」の掛け声とともに三菱車を購入した。「三菱車以外は駐車場に入れない大手企業もあり、“三菱詣で”をする時には、時代遅れのデボネアに乗り換えた」と述懐する経営者もいる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女性がNHK大河ソッポ 長谷川博己“若い明智光秀”なぜ不評?

  2. 2

    忖度なしの外資系が…ANAホテル沈黙は安倍自民の口封じか

  3. 3

    年金生活者の確定申告 面倒くさがらずにやれば還付3万円超

  4. 4

    嵐に深刻ファン離れ…ナゾの「256動画」も盛り上がらず

  5. 5

    嵐ファン真っ青…北京公演中止に続き21年結婚ラッシュ突入

  6. 6

    ゲッソリ痩せた東出昌大…杏との“話し合い”で主夫に転向か

  7. 7

    飯豊まりえに“ミタゾノの呪い” 過去のヒロインは引退沙汰

  8. 8

    ノートのコピーが自らの首を締め…功名心に負けた阪神時代

  9. 9

    確定申告電話相談センターに医療費控除あれこれ聞いてみた

  10. 10

    アメとムチを使い分け…剛腕・滝沢秀明副社長の孤軍奮闘

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る