中江滋樹
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中江滋樹「投資ジャーナル」元会長

「投資ジャーナル」元会長。1954年、滋賀県近江八幡市生まれ。県立彦根東高校卒業。一時「兜町の風雲児」として注目されたが、1985年、7000人余りから580億円をだまし取ったとされる詐欺事件が発覚。首謀者として逮捕され、懲役6年の判決を受ける。その後、表舞台から姿を消し、一時死亡説も流れた。

田中邸で聞いた角栄節「ここでこの国のすべてが決まる」

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番外編 交遊録(2)

 大物総会屋として名を馳せた木島力也と中江が初めて顔を合わせたころの政界は大荒れだった。田中角栄と福田赳夫の熾烈な覇権争いから自民党内では大平正芳総理をめぐって“四十日抗争”が起きていた。その結果、野党による内閣不信任案が可決し、“ハプニング解散”となったのである。

 初めての衆参同日のダブル選挙となったが、その選挙中に大平総理が急死する事態になり、政治の安定を望む声や同情票で自民党が圧勝した。亡くなった大平総理の後を引き継いだのは鈴木善幸総理だった。

 自民党が派閥抗争で揺れ動いている時、中江は田中角栄と面談する機会を得た。仲介をしたのは、その同日選で衆議院議員に初当選を果たしたコスモ信用組合理事長の泰道三八。コスモ信用組合の大口預金者が投資ジャーナルという関係だった。 

「泰道さんの車に乗って目白の田中邸に行った。広い応接室で待っていると、ワイシャツ姿の田中先生が部屋に入ってきた。最初は10分と言われていたけど、田中先生はボクとの面談に1時間近く時間を割いてくれた。ボクは、こんな機会はもうないと思ってこの国の政治の裏には何があるんですか、どこでどう決まるんですかと、思ったことをずうずうしく聞いてしまった。田中先生は、例の田中節で『君、ここだよ、ここでこの国のすべてが決まっている、国会じゃない』と言われて、あっ、ここで決まっているんだ、と迫力を感じた」

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