有森隆
著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

加森観光<下>「リゾート再生王」加森公人会長の汚れた晩節

公開日: 更新日:

「観光カリスマ」「リゾート再生請負人」。IR汚職事件の贈賄罪で在宅起訴された加森観光の加森公人会長(76)は、周囲からこう評される。

 1968年、学習院大学経済学部を卒業後、父親の勝雄氏が第三セクター方式で創業した登別温泉ケーブルに入社。登別は太平洋に面しているため夏には霧が発生し、原生林や太平洋の眺望を売り物にしているロープウエーを利用する客が途絶えてしまう。そこで山頂に「のぼりべつクマ牧場」をオープン。ヒグマに芸を覚えさせ観光客を呼び込んだ。

 それでも、寒さの厳しい北海道の冬にはクマ牧場の来場者は激減する。冬場の売り上げを確保するために81年、父親とともに加森観光を設立。後志管内留寿都村にある大和ルスツスキー場を買収。ルスツリゾートに衣替えして加森観光が運営した。

 スキー場だけでは採算がとれないと考えた公人氏は遊園地を併設した。だが、北海道にある遊園地は夏を中心とした半年しか稼働できないという制約がある。そこで、ほとんどの遊具を中古で購入し、遊園地を世間相場の半値で造り上げた。

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