日経平均1万8000円台も…市場が身構えるソフトB・ショック
“決算ウイーク”は週末の15日(金)にピークを迎える。
2020年3月期の決算発表は新型コロナの影響でネット会見が増えたものの、順調に公表されてきた。今週12日(火)にはトヨタ自動車やホンダなど約260社が発表し、13日は約380社、14日は500社を超え、15日は約560社が予定される。
「トヨタ自動車は今期(21年3月期)の営業利益予想を前期比で8割近く減少するとしました。かなり厳しい数字ですが、市場は大手企業の減益をある程度、織り込んでいました。いわば想定内の減益予想というわけです。決算発表直後にトヨタ株は少し値を下げましたが、市場全体へのインパクトは少なかったといえます」(株式評論家の倉多慎之助氏)
この日、日経平均は前日比24円安の2万366円と2万円台をキープして引けた。日本を代表するトップ企業の決算を受けても、相場は動じなかったのだ。
このまま大した波乱もなく、株価は上昇していくのか。
「そうはいかないでしょう。日経平均は2万円を切る水準まで下げると思っていたほうが無難です。一度大きく下げ、アク抜けしたい。そのための“いけにえ”を市場は求めています。水面下で囁かれているのは、来週18日(月)に決算発表を控えているソフトバンクグループです。コロナの影響で大赤字が想定されているので要注意です」(倉多慎之助氏)