コロナ・エフェクトは生活を変える 普及が加速する分野は
“危機”は必ず克服される。これが歴史の教訓である。ブラックマンデー、リーマン・ショックだって、人類は乗り越えてきたではないか。
しかし、完全な元の社会には戻らない。オイルショックがエネルギー政策を変え、「省エネ」を推進したように。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって、産業構造、生活スタイルは激変するだろう。この現象をコロナ・エフェクトと呼ぶ。
大きな流れとしては、行き過ぎたグローバリゼーション(国際化)、株主資本主義は見直され、極端な所得格差は修正を余儀なくされるだろう。
当然だが、非正規社員(パート・アルバイト、派遣など)、フリーランスの人たちのセーフティーネットの構築が必要である。
政治的にはポピュリズム(大衆迎合政策)、ナショナリズム(民族主義)の台頭があろう。「10万円一律給付」などはその典型といえる。
産業構造、生活スタイルはどうか。まず、テレワークである。すでに、従業員1000人以上の企業では6割が導入しているという。