宮田律
著者のコラム一覧
宮田律現代イスラム研究センター理事長

1955年、山梨県甲府市生まれ。83年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。「イラン~世界の火薬庫」(光文社新書)、「物語 イランの歴史」(中公新書)、「イラン革命防衛隊」(武田ランダムハウスジャパン)などの著書がある。近著に「黒い同盟 米国、サウジアラビア、イスラエル: 「反イラン枢軸」の暗部」(平凡社新書)。

進行するサウジ危機 日本経済を直撃しかねないリスクとは

公開日: 更新日:

 産油国のサウジアラビアは、新型コロナウイルスの感染で、世界の経済活動が停滞した結果、石油需要が大きく減り、経済がじり貧状態にある。この経済危機によって、ムハンマド皇太子の下で強権的手法がいっそう顕著になったサウジの「絶対王政」も激しく動揺する可能性が出てきた。また新型コロナウイルスで「ハッジ」や「ウムラ」と呼ばれるイスラムの巡礼から上がる経済的利益も大きく減り、また都市のロックダウンは経済活動を停滞させることになった。「ハッジ(イスラムの義務の大巡礼)」には年間200万人の人々が国の内外から参加するが、今年はわずかにサウジ国内から1000人が許されたのみだった。

 サウジアラビアでは失業、貧困が深刻になり、外貨準備高も減り、さらに外国人労働者たちもサウジを離れることになった。銀行や主要な企業の収益は減り、さらに給与支払いの遅延が続く。世界でも有数な産油国であるにもかかわらず、ガソリンやディーゼルなど石油製品の価格や、電気代、水道・電話料金など光熱費も軒並み上昇した。

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