住みたい駅に異変 コロナ後の初調査で郊外中核駅が大躍進
今年は外出自粛やリモートワークによって自宅で過ごす時間が多かったため、先日発表された「住みたい街(駅)ランキング2020首都圏総合」(長谷工アーベスト調査)にも、新型コロナの影響が表れているようだ。
1位の横浜、昨年まで15回連続1位だった2位の吉祥寺までは、例年通りの組み合わせ。そして、3位に食い込んだのが昨年からトップ10入りしている大宮と浦和の埼玉勢だ。今年のトップ20は、埼玉の主要駅が上位に入っているように、都心ターミナル駅から1時間圏内の「郊外中核駅」の人気が目立っている。
5位の立川、三鷹(ともに東京)、9位船橋(千葉)、19位の海老名(神奈川)のほかに、11位の津田沼(千葉)、14位の川口(埼玉)、19位の橋本(神奈川)といった、これまで20位圏外だった駅もランクイン。立川(市)は東京西部の人口17万人ほどの街で、JR中央本線・青梅線や南武線、多摩都市モノレールといった複数路線が停車し、新宿まで33分。駅ナカ商業施設のエキュートのほか、ルミネ、伊勢丹、高島屋などショッピング環境が充実している。トップ20入りしているほかの郊外駅も、立川と同様に生活利便性が高い。