ネクステージグループ 佐々木洋寧社長<1>松方弘樹に弟子入りするも3カ月で挫折
リフォーム事業を中心に4つの子会社を持つネクステージグループ。ドアノブ1つから新築一軒家まで「家のことなら何でも」というスタンスで、全国32カ所に拠点を持つ。
社長の佐々木洋寧は、元時代劇俳優という異色の経歴の持ち主。まずはその経緯からひもとこう。
1968年1月、北海道名寄市に生まれた。地元の高校を1カ月で中退し、手に職をつけるために地元の塗装会社で働き始める。
「冬になると雪と寒さで仕事がない。そこで兵庫の西宮に塗装の出稼ぎに行きました」
翌春、西宮での契約を終え、北海道に帰る途中、ふと東京に寄り道した。そこで稼いだ金を全て使い果たした佐々木(当時16歳)は、帰りの電車賃を稼ぐため赤坂の喫茶店でウエーターのアルバイトを始める。だがそれきり、仕事で北海道に戻ることはなかった。