小沢コージ
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小沢コージ自動車ジャーナリスト

雑誌、web、ラジオ、テレビなどで活躍中の自動車ジャーナリスト。『NAVI』編集部で鍛え、『SPA!』で育ち、現在『ベストカー』『webCG』『日経電子版』『週刊プレイボーイ』『CAR SENSOR EDGE』『MONOMAX』『carview』など連載多数。TBSラジオ『週刊自動車批評 小沢コージのカーグルメ』パーソナリティー。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)、『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)、『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた 27人のトビウオジャパン』(集英社)など。愛車はBMWミニとホンダN-BOXと、一時ロールスロイス。趣味はサッカーとスキーとテニス。横浜市出身。

ゴルフ8よ、オマエもか?コンパクトカーのド定番はデジタル性能が大幅進化

公開日: 更新日:

フォルクスワーゲン・ゴルフ(車両価格:¥2,916,000/税込み~)

 出ると毎回「世界のベンチマーク」といわれる最強コンパクトカーの「ゴルフ8」こと8代目VWゴルフに乗ってきた。 

 1975年に初代が日本上陸、一時は27年連続輸入車販売No.1ともなり、2019年には世界累計3500万台の大記録も打ち立てた、問答無用のベストセラーだ。

 ただし今回は、ちと事情が違う。VWが電動化に注力、ほぼ同時期に同サイズのピュアEVコンパクト、ID.3を欧州発売。日本には来年以降入る予定だが、グローバルではそちらに集中。ゴルフ8の日本上陸は1年半遅れたし、そもそも新型ゴルフはかつてのように熱心には作られなかった?説も蔓延っているからだ。

 事実、プラットフォームのMQBは基本流用だ。

スペース効率も走りも相変わらず優秀

 しかし、実際に入ってきたゴルフ8は、やはり素晴らしいクルマだった。

 ボディーサイズはほぼ不変。全長×全幅×全高は4295×1790×1475mmで旧型ゴルフ7より3cm長くなっているが、逆に幅は1cm狭くなっていて、高さも5mm低い。居住空間は全く変わらずで、前後に身長176cmの筆者が余裕を持って座れ、同時に380ℓのラゲッジも確保。スペース効率は相変わらずいい。

 エンジンは新しい1ℓ直3ターボと1.5ℓ直4ターボが選べ、特に1ℓはかつての1.2ℓターボに比べパワーが上がると同時に燃費まで向上。それは共に欧州流の48Vマイルドハイブリッドが付いているからで、環境性能は間違いなく上がっている。

 さらに良くなっているのは走り味で、骨格は共通だが足回りがしっとりしなやかになり、ドイツ車らしい剛性感と同時にフランス車的な柔らかさも獲得している。

先進安全ほぼフル装備で300万円以下から買える

 間違いなく進化したのはデジタル性能。全車標準のメーター周り、デジタルコクピットプロはグラフィック、機能共に先進的。運転席前はフルデジタルの10.25インチのモニターになり、ナビを10インチのディスカバープロにするとよりデジタル感は増す。運転席周りのスイッチ類は減り、エアコン調整までスマホライクなタッチスライダー式に。万人が使える操作系を優先する日本車とは考え方が違う。

 ゴルフ初の同一車線運転支援システム、トラベルアシストも標準装備で、スイッチひとつで時速0〜210kmまで追従運転と車線キープが可能。実際の使い勝手も安心感が高くていい。

 唯一の不満は、ややプラスティッキーになったシフト回りぐらいで、シートの掛け心地やインテリア質感も相変わらず高い。

 先進安全ほぼフル装備で300万円以下から買える価格設定も悪くないし、やはりゴルフはゴルフ。電動化を進めつつも、最後の砦はしっかり守ったというところだろうか。

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