投資初心者でも大丈夫 新年相場は夢のテンバガー(10倍株)を探し出す大チャンス!

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 株式市場には夢がある。このところ日経平均は乱高下が続いているだけに、「手を出すのはヤバイ」と考えるサラリーマンや主婦は多いかもしれない。ただ、デイトレーダー(1日で売買を完結)でもない限り、日々の株価に右往左往することはない。中長期で見れば「テンバガー(10倍株)」を掴むチャンスが転がっている。

 一獲千金の“お宝銘柄”が株式市場には眠っている。たった1年で株価が数倍になるケースは珍しくない。それを探し出すのは至難の業だが……。

「難しく考えることはありません。例えば、トヨタ自動車やソニーグループなど日本を代表する大企業の株価は値上がりすることはあっても、2倍、3倍、4倍と大化けしていくとは思えません。お宝株は、株価が低水準にある銘柄に潜んでいます」(50代の個人投資家Mさん)

 Mさんが今年、狙った銘柄の一つに建築廃材などを収集し、販売しているエンビプロ・HD(東証1部)があった。この会社の昨年末(2020年12月30日)の終値は703円。

「資源回収というテーマ性がありながら、株価は低水準に放置されていました。1単元(最低売買単位)で約7万円の投資額です。年内に10万円ぐらいにはなるだろうと思い買いました」

 Mさんの狙いはバッチリだった。21年になると株価は上昇傾向が続き、11月には株価2800円台まで上昇。その時点での含み益は20万円超だ。

投資額25万円が122万円に

 お宝株探しにテーマ性は重要だが、それだけではない。ほかにどんな要素が必要か。株式評論家の杉村富生氏に聞いた。

「業績の好調さが維持できるか、需給は良好か、人気は高まるかなどは大切です」

 う~ん、投資初心者にはハードルが高そうだ。

「今年、値上がりした銘柄を眺めれば傾向と対策をつかめるかもしれません」(杉村富生氏)

 昨年末と今年11月末の株価を比較し、上昇率の高かった銘柄を杉村氏にピックアップしてもらった。

 東証1部のトップは新聞の輪転機で知られる東京機械製作所。上昇率は375%だ。株価は257円→1222円と、約4.75倍になっている。もし10単元(投資額25万7000円)買っていたら、122万2000円にハネ上がったことになる。儲けは100万円近い。

「ただし、東京機械は外資系ファンドが買収を仕掛けるなど、一歩間違えば大損する危険性はありました」(市場関係者)

 その点、上昇率2位(316%アップ)のキャンプ用品などを扱うスノーピークは好業績が背景なので安心かもしれない。株価は931円→3875円(株式分割考慮後)だ。コロナ禍でアウトドア人気が高まり、ソロキャンプ(1人でキャンプ)も大流行。スノーピークは時流に乗った。

 3位以下のケイアイスター不動産、ミダックHD、ジェイリース、日本郵船、クロス・マーケティングGも株価3倍だ。

日経平均はほぼ横ばいだった

 日経平均は同じ期間にどう動いたか。20年12月30日終値は2万7444円。今年の11月末は2万7821円なので、上昇率は約1.4%に過ぎない。

 あくまでイメージだが、仮に日経平均が東京機械並みにアップしたら、13万359円になる。1989年につけた史上最高値(3万8915円)をはるかに上回るとんでもない株価だ。

 東証1部以外に目を向けても、大化け株はたくさんある。東証2部のトップは監視カメラなどを手掛けるセコニック(上昇率248%)、ジャスダックのトップはがん・血液領域に強みを持つ医薬品業界のシンバイオ製薬(同244%)。

 マザーズはクラウド関連のグローバルウェイで上昇率は1831%。株価は10倍以上、テンバガー達成だ。

「グローバルウェイは21年3月期に、4期連続の営業赤字を計上し、市場関係者が経営面で危険シグナルと認識する『継続企業の前提に関する重要事象等』が記載されていました。平たくいえば、“危ない会社”ともいえ、20年末の株価は50円を切っていました」(証券アナリスト)

 今期(22年3月期)の第2四半期は営業黒字(5200万円)に転換し、「重要事象」は消滅した。株価も回復し、11月末は910円。昨年末(47.13円)と比較すると、実に19.31倍にハネ上がっている。10倍どころか、20倍近い。昨年末に投資していたら、約5000円(1単元)が11カ月後に9万円以上になった計算だ。

「黄信号のともった会社の株を買うのは勇気がいりますが、そういうところにもテンバガーは隠れています」(前出の証券アナリスト)

 もし株価がゼロになっても損失額は5000円で済むから、「大損した~」と頭を抱えることもない。

■来年はがん治療やバイク関連が候補

 さて、来年はどんな銘柄がテンバガーを実現させるか。「メタバース」「EV」「DX」とテーマは豊富だから、投資情報誌をじっくりねめて品定めするのもいいが、せっかくなので株のプロが目をつけている銘柄をズバリ聞いた。

「つい先日まで放送されていたテレビドラマ『ドクターX』でも取り上げていた次世代のがん治療法が注目を集めるステラファーマは狙い目です。株価は700円前後と買いやすい水準。新年相場のテンバガー候補でしょう。オートバイのチェーンで知られる大同工業も面白い。新型コロナの感染拡大で、電車通勤を避けるためバイク需要は高まっています。世界的に二輪車は人気です」(杉村富生氏)

 そのほか、杉村氏に選んでもらった銘柄は、技術者派遣などのSE H&I、中国の保険大手「平安グループ」傘下のアスコット、創薬ベンチャーのそーせいGなど。

 夢のテンバガーを手にする日は近い?

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