杉村富生
著者のコラム一覧
杉村富生経済評論家

1949年熊本県生まれ。明治大学法学部卒業。軽妙な語り口と、分かりやすい経済・株価分析などに定評がある。ラジオNIKKEI「ザ・マネー」にレギュラー出演。著書は「これから10年 株で『1億』つくる!」(すばる舎)、「株長者が絶対にハズさない『売り』『買い』サインはこれだ!」(ビジネス社)など多数。

2022年日本市場は出遅れ修正と再評価…ただし西暦の末尾「2」は争乱が多発する

公開日: 更新日:

 古来、知者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ、という。

 もちろん、あらゆる分野において、経験は重要だ。ただ、この世界(金融マーケット)では「あ~あ、良い経験をした」と振り返るときには資産の多くを失っている。

 さて、2022年相場はどんな展開になるのだろうか。おそらく、日本市場は出遅れ修正と再評価の動きが鮮明になるだろう。

 しかし、リスク(波乱要因)は存在する。最大の懸念材料は政治だ。

 アメリカのバイデン政権、岸田政権ともに、株式市場にやさしくない。キャピタルゲイン(売買益)課税を言い出しているし、岸田政権には成長戦略と改革路線の視点が欠けている。

 それに、西暦の末尾が「2」の年は争乱、自然災害、事件が多発する。たとえば、1952年はイギリス軍がスエズ運河を封鎖、日米安保条約発効。62年はキューバ危機、三宅島噴火。72年には浅間山荘事件、沖縄施政権返還などがあった。

 82年はフォークランド紛争、92年はEU調印、2002年は日朝首脳会談、12年は欧州債務危機、アベノミクス始動など。

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