2022年日本市場は出遅れ修正と再評価…ただし西暦の末尾「2」は争乱が多発する
古来、知者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ、という。
もちろん、あらゆる分野において、経験は重要だ。ただ、この世界(金融マーケット)では「あ~あ、良い経験をした」と振り返るときには資産の多くを失っている。
さて、2022年相場はどんな展開になるのだろうか。おそらく、日本市場は出遅れ修正と再評価の動きが鮮明になるだろう。
しかし、リスク(波乱要因)は存在する。最大の懸念材料は政治だ。
アメリカのバイデン政権、岸田政権ともに、株式市場にやさしくない。キャピタルゲイン(売買益)課税を言い出しているし、岸田政権には成長戦略と改革路線の視点が欠けている。
それに、西暦の末尾が「2」の年は争乱、自然災害、事件が多発する。たとえば、1952年はイギリス軍がスエズ運河を封鎖、日米安保条約発効。62年はキューバ危機、三宅島噴火。72年には浅間山荘事件、沖縄施政権返還などがあった。
82年はフォークランド紛争、92年はEU調印、2002年は日朝首脳会談、12年は欧州債務危機、アベノミクス始動など。