JR九州は工業デザイナー水戸岡鋭治サマサマ…豪華列車の旅は中高年の垂涎の的に
「友近・礼二(中川家)の妄想トレイン」(BS日テレ)が中高年に人気を博している。毎回、鉄道好きのゲストを迎え、理想の旅をひたすら妄想する新感覚な紀行番組だ。鉄道・温泉・グルメなどなど、取り上げられるコンテンツは多彩だが、なかでもイチオシ人気は豪華列車で行くJR九州の旅。その注目旅で必ずといっていいほど登場するのが、いまやJR九州の顔となっている工業デザイナー・水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所代表)だ。
「ななつ星」「或る列車」など、JR九州の豪華列車は水戸岡氏のデザインで、随所に「組子細工」が配置され、木の安らぐ車内デザインは秀逸だ。中高年の垂涎の的になっている。
この水戸岡人気に気をよくしたJR九州は、水戸岡氏のイラスト・原画やデザイングッズなどが展示・販売される「小倉工場鉄道ランド」を4月23日にオープンした。
北九州市小倉北区のJR九州「小倉総合車両センター」内に開設されたランドには鉄道部品を販売するショップがあり、オークションも実施される。
また、車両センター構内には「ミニSL」を運行し、整備途中の車両を見学できる特別ツアーもある。子供たちや鉄道マニアにはたまらない空間だ。「鉄道ランドの見学を組み込んだ観光ツアーがあり、集客に一役買っている」(JR九州関係者)という。